カレンダーでいつも見ている六曜(ろくよう)は大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅とあります。
大安と仏滅を気にする方は多くいますが、それ以外はあまり関心がなく、どんな日なのかよく知らない方が多いのではないでしょうか。
大安吉日や仏滅は日柄が良くないというのはわかります。他の六曜というと、友引は周りの人を巻き込むとか、先勝・先負は午前午後というような、なんとなく聞いてわかっているというものでありますが、中にひとつ「赤口」はどのような日なのかということになります。カレンダーでいつも見ていても、どんな日といわれるとあまりピンとこないものであります。
これを調べるツールは誰かに聞きというよりは、今はスマートフォンでだれでも検索ができるものであり、調べてみるとすぐ検索結果が出てきます。
【赤口(しゃっこう)】陰陽(おんよう)道で大凶の日。正午のみ吉とされる。
ご存じの方も多いと思われますが、このようなことが記載されております。赤口の日でも11時~13時くらいまでが鬼が寝る時間として良い時間帯といわれているようです。
さて、日常生活であまり使わないこの「赤口」という言葉ですが、意味まで深く知らなくてはいけない人達がいます。
それは誰なのか…。それは結婚する日取りを決める人達がこのワードを検索しているのです。
今では、あまりこの六曜を気にする方も少ないようですが、入籍をふたりの記念日に決めるという方が多くいるなかで、それが仏滅となると日取りを変えるという見当はつきますが、赤口となるとどうしたものかと検索することとなります。
極端な例ですが「今年の記念日は赤口だけど、いい時間帯は正午のみ吉だから、ランチついでに籍を入れようか」となるわけです。
また、この「赤口」の検索結果が掲載されているのが結婚準備サイトが上位に表示されているのが、お分かりになったでしょうか。そのサイトのところどころに結婚指輪の広告がチラホラ見えているのがお分かりになると思います。
実は結婚指輪を販売する大手の企業は、潜在意識の中から自社の商品の刷り込みのため、商品のサイトと別に結婚準備サイトを運営しています。結婚までの段取りを掲載している中の一環で指輪の広告をしています。元々「赤口」の意味を意図的にサイトに載せたのではないのかもしれませんが、「赤口」からのサイトへの流入が増えているという事実は間違いありません。この意味の大きいところは単純に「結婚指輪」とダイレクトに探している人が多いのは誰でもわかることなのですが、その一歩前の検討する前の段階で、すでに目に入るようにしているということです。
何気に検索しているワードから導かれるサイトは、すでに意図的に作られているということなのです。今後はどのような検索がされ、商売に結び付くかわからないものも多くありますが、それをどう理解して答えを導きだすかは、面として店頭で立つアナログこそ、デジタルに結び付くチャンスなのかもしれません。