先日、「小網代パール海育隊」※の浜揚げ作業に参加し、2021年11月に私達が挿核手術を行った貝から真珠を取り出しました。(2021年11月8日レポート参照)
まず、貝にナイフを差し込み、貝柱を貝殻に沿うように切断して貝を開きます。
片側の貝殻に身が付いた状態になっています。この時、グリコーゲンの量や生殖巣の成熟度など貝の状態がわかります。
そして貝柱が貝殻に残るように真珠の入っている身を剝がし、身を集めます。
次に貝殻から貝柱を剥がして、真珠養殖の副産物として食用とします。
最後に真珠の入った身から、真珠を取り出しました。挿核手術をしてできた真珠以外に、注意深く撹拌、洗浄を繰り返して1mmくらいのケシまで集めました。
数人で挿核手術した貝のうち28個を貝剥きし、一応有核真珠として扱えそうなものが5個、泥珠が2個、核のままが5個でした。その他は、挿核手術後に核が落ちてしまったのか、有核真珠は入っていませんでしたが、残りの身の中から小さなケシは、10個以上確認できました。
素人が挿核手術をしたため脱核が多く、大切な貝を無駄にしてしまい申し訳ないと思いながらも、大変貴重な経験をさせていただいたこと、感謝しています。
※小網代パール海育隊 :地域の方たちと一緒に学びながら環境を守っていくことを目的に設立。特に子供と一緒にアコヤ真珠の養殖やアマモの再生、稚魚の放流などの活動をしているNPO法人。