レポート

香港ショーで見られた6mm以下の有核淡水真珠

3月の香港ショーで、アコヤ真珠のようにテリが強い有核淡水真珠が販売されていたとのことで、サンプルを提供いただきました(図1)。

図1 有核淡水真珠3.5-4mm

 

最近の淡水真珠を見ると、2015年頃には大珠の有核淡水真珠がIJTで出展されており(図2)、分析結果については宝石学会で発表しています。※マルガリータ「淡水真珠にみられる分泌色素の変遷について2015年宝石学会発表」参照

図2 有核淡水真珠13mm、右:レントゲン画像

 

また、2017年頃には香港ショーで数ミリサイズの無核の淡水真珠が売られており、その中にはテリが強いものもありました(図3)。

図3 無核淡水真珠1-2mm、右:レントゲン画像

 

このように淡水真珠は徐々に変化していることがわかります。
淡水真珠は、目視による形や色などの観察、蛍光観察や拡大検査、そして蛍光X線によるMn(マンガン)とSr(ストロンチウム)量の分析によって判別されます。現在、様々な分析を行ってデータを収集しています。