ツイッターにR4年3月15日発売のアコヤ貝を使ったビールが紹介されていたのでネットで検索。HPには「【真珠の生産過程で廃棄されていたアコヤ貝を、アップサイクルしてできたクラフトビール】「PEARL STOUT」は、真珠養殖に利用される「真珠母貝」の一つであるアコヤ貝のエキスを使用した、世界で初めて(当社調べ)のビール。麦汁を煮沸する際に、アコヤ貝の煮汁から抽出したエキスを混ぜており、 黒ビールならではのまろやかさとロースト感の中に、アコヤ貝エキス由来の甘みと旨味を感じることのできる奥深い味わいに仕上がりました」とあります。私は酒知識がないので「スタウトビール」から調べることに。他社のHPには「スタウトビールとは、黒くなるまでローストした大麦を上面醗酵したもの。「スタウト」とは強いという意味があり、その名の通り、アルコール度数が高いものがほとんど。色が黒く、苦味が強い分麦の香りが強いのが特徴。濃厚な味わいを楽しめます」とのこと。
かなりクセの強そうなビールですが物は試しに早速注文。冷やして飲んでみると色は黒くも苦味はなくコクがあり予想を超えて美味しいではありませんか。これは使える!ピンと来たのが粗品手土産プレゼントの類です。真珠製品をお求め下さったお客様に差し上げるには最適、まず、世界初、真珠母貝のアコヤ貝のエキスが入っている、真珠の産地で作っている、発売されたばかりで未知のレア品である、サイズも持ち運びやすい、価格も手ごろ、しかもなにより美味しい、お客様に喜ばれること必定、他社が使う前に採用すれば話題性大です。
このビールは昨今言われている地球に優しい取り組みにも合致します。というのもHPには「真珠を取り出した後のアコヤ貝は、貝柱もそれ以外の部位も以前は食べられていたが、現在は貝柱のみ食用とされ、それ以外は廃棄されているとのこと。廃棄量は長崎県内で毎年およそ60トンにもなる」とあります。これほど多量に廃棄されていたとは驚き。廃棄せず活用するので美しい海を守る活動でもあるのです。
このようないいことずくめのビールが今まで無駄にされていた部分から生み出されるのですからまさに画期的。捨てられているもの、見過ごされているものでもアイディア次第で未知の使い方、活かし方があるものだということを教えてくれるビール「PEARL STOUT」。そんなことを考えながらグラスの中にあふれ出てくる泡を眺めていると不思議にも無駄の中に無限の可能性があることを示唆する泡に見えてくるのでした。