一般的にアコヤ真珠は、漂白等の加工が施されています。また、漂白後は調色という工程を経る真珠がほとんどです。真珠の調色は、ホワイト系アコヤ真珠にごく薄くピンクに色付けすることを指し、着色とは区別しています。
図1 左:漂白珠(無調色珠)、右:調色珠
近年は、調色も知られるようになり、調色していない「無調色珠」の需要が増えてきました。それに伴い、調色か無調色かの判別も必要となっています。
当研究所では、現在目視で行われている調色無調色の判別を客観的に機器で測定できないかの試みを進めています。
そのひとつとして、蛍光分光光度計を用いた方法を試しています。その内容は日本分光株式会社のレポートに報告されています。(下記ページ参照)実用にはまだまだ検証が必要ですが、新たな方法の模索も含め、本方法を進めていく予定です。
https://www.jasco.co.jp/jpn/technique/applicationdata/FP/110-FP-0034.html