レポート

真珠研究室だより ークロチョウガイの色素

クロチョウガイは、複数の色素を持つと言われており、貝殻を観察すると赤系と緑系のものがあります(図1)。

図1 緑系のクロチョウガイ貝殻(左)と赤褐色系貝殻(右)

 

各々の貝殻を切断し、厚みを0.5mm程度に削り観察すると、色素の存在が確認できます(図2)。

図2 緑系クロチョウガイ貝殻の断面(上)と赤褐色系貝殻の断面(下)

 

この複数の色素が重なると、減法混色となり実際に見える色は黒色に近づいていきます。
真珠の場合も同様です。クロチョウ真珠(図3)を切断し、0.5mm程度の厚さにして観察すると、様々な色が見えてきます(図4)。このとき、核に近い層が、養殖初期、表面に近い方が養殖後期です。

図3 クロチョウ真珠

図4 図3の真珠の断面とその拡大
上:断面全体、下:一部拡大

 

これらの色素の濃淡に加えて干渉色が現れるため、クロチョウ真珠には様々な色が存在します(図5)。

図5 様々な色のクロチョウ真珠