先日、琵琶湖の西の湖で淡水真珠を養殖されている齋木産業を訪問してきました。
今の時期は、挿核手術も浜揚げもしていないということでしたが、作業場や養殖されている場所を見せていただき、またいろいろな話を伺うことができました。
湖上から見た作業場
齋木産業では、母貝を3年育て、挿核手術後さらに3年育てていくそうです。
イケチョウ貝は、貝から放出された幼生が魚の鰓に寄生して成長します。養殖場では貝の幼生を採取し、ナマズの鰓に人工的に寄生させ、およそ一か月後に鰓から落ちて川底で生息するので、さらに水槽で半年程度育て、その後湖で育成しているそうです。水槽で育てる6か月間の生存率が低く、養殖に用いる貝の数を十分用意することが難しいとのことでした。
また、養殖している水域には生物が少なく、養殖中の貝を見せていただきましたが、貝に付着している生物はほとんど見られませんでした。
鰓に貝の幼生が寄生しているナマズの水槽
湖の養殖場
挿核手術は、3年程度育った貝に外套膜片をあるいは外套膜片と核を挿入するとのこと。
挿核手術と浜揚げは、11月頃から始めるらしいので、その頃にまた見学させていただき報告できればと思います。