このWeb版マルガリータで連載している日髙芳子さんが副理事長をされている「小網代パール海育隊」の挿核手術体験に参加してきました。
日髙さんの記事にも書かれていますが、この「小網代パール海育隊」は、地域の方たちと一緒に学びながら環境を守っていく活動で、特にこどもたちと一緒にアコヤ真珠の養殖やアマモの再生、稚魚の放流などを行っています。
今回は、挿核手術を体験させていただけるということで私たちも数名で参加してきました。
まずは、海水を汲んでくるところから始めました。
図1 挿核手術をする部屋
図2 挿核手術場所近くの海辺
そして、浜近くに吊るしてある手術用のアコヤガイを引き上げ、手術しやすいように栓差しします。
図3 養殖かごを引き上げて運ぶ
図4 栓差しされたアコヤガイ
図5 ピース切り
ピース切りは、経験者にお任せし、手作り紙模型で手術方法を教えていただき、挿核手術を始めました。その他、日髙さんの師匠の動画を見せていただいたり、経験者が丁寧に教えてくださり、初心者の私たちも何とか進めていきました。この体験では、主に小学生に教えているということで、使用する言葉や模型など、よりわかりやすくと考えられています。
図6 挿核手術
図7 貝の上から卓上ライトを当てる
本当に貴重な体験でした。今まで、挿核者の後ろから見学させていただいたこともありましたが、実際にやってみると本当に難しいことを手早くやられているのだな、ということがわかりました。また数多くの貝を育てる養殖場とは異なり、貝の大きさや貝の状態が1個ずつ異なっていて、大変興味深かったです。
今回、会員が挿核手術したアコヤガイは、子供たちの挿核したアコヤガイと一緒に来年の冬に、子供たちが真珠を取り出すそうです。なにしろ私たちは初めての体験なので、この中で数個でも良いから無事に育ってくれるものがあれば、という気持ちです。