厳密な定義では「真珠」ではありませんが、パールとして取り扱われている特殊な例として、オウムガイ(図1)の貝殻の一部を製品にした「オスメニアパール」があります(図2)。オウムガイは真珠層構造を持つ巻貝であり、表面の拡大観察(図3)や断面の拡大観察(図4)で巻貝の真珠層構造の特徴が見られます。また、そのレントゲン画像では、この貝特有の仕切りが確認できます(図5)。
図2 オスメニアパール
図3 オスメニアパール表面拡大(200倍)
図4 オウムガイ貝殻断面電子顕微鏡画像(500倍)
柱状に積み重なった真珠層構造
図5 オスメニアパールを横から撮影したレントゲン画像