先日、真珠養殖場の見学ツアーに参加させていただきました。
今回は三重県志摩市にある養殖場を二か所見学することができました。
・神明にある養殖場
ここでは養殖場の方から真珠養殖の工程について詳しく説明していただきました。
特に挿核前の仕立ての重要性について教えていただきました。
続いて挿核作業を見せていただきました。
挿核手術(外套膜切片と核を母貝に挿入する)
生殖層の位置やどうやって挿核するのか後ろから見学させていただきました。
貝の大きさや生殖層の大きさによって使う核のサイズを変えて、なるべく大きいサイズの真珠を目指しつつ、貝に負担がかかりすぎないよう見極めて作業しているようです。
二か所目は志摩市の片田にある養殖場を見学させていただいたきました。
ちょうどこの日は片田の若手研究グループが品評会に出品する珠を合同で浜揚げしていました。
また、いくつか貝を開かせてもらいました。
養殖場の方が慣れた手つきで素早く貝を開いて珠と貝柱を取り出していたの見て、それを真似してやってみたのですが、全然上手にできなくて時間がかかってしまい、貝柱もボロボロになってしまいました。
片田地区では小さいサイズの珠を養殖するのが得意な地域で、開いた貝からも3ミリくらいの珠が2~3個出てきました。
養殖場までは船で移動したのですが、その途中に小屋をたくさん見つけました。
この小屋はすべて廃業してしまった養殖場で、この付近では見学させてもらったところしか養殖をやっていないようで後継者を探してるという養殖場の現状を知りました。
今回は養殖場の方から直接お話を聞かせていただき養殖の大変さとその奥深さを知ることができました。
また養殖場見学以外に円山公園に行きました。
丘の上にある公園で真円真珠を発明した三人の名前が彫られた記念碑や養殖に使われた貝を供養する供養塔がありました。
毎年10月に真珠貝の供養祭が開催されているようです。
この志摩市で真珠の養殖が始まったことを改めて実感し、また美しい真珠を作ってくれる貝を想い、手を合わせて感謝を伝えてきました。